秋田の木をもっと子どもたちへ。木育をテーマにしたキッズスペースが、木質化建築賞で最優秀賞を受賞

天井が高いため、室内にありながらも開放感があります。キッズスペースで保護者ものびのびできます。

秋田県横手市にあるセレクトショップ〈WANTS AND FREE〉の店内に設けられたキッズスペース〈ANDアソビバ〉。リリーアーキテクツ株式会社が空間設計を担当しました。
この〈ANDアソビバ〉が、このたび「第2回ウッドファーストあきた木造・木質化建築賞(内装木質化部門)」において最優秀賞を受賞しました。

※ウッドファースト:木材を優先して活用する社会
※木質化:天井、床、壁等の内装や外壁等に木材を用いること

じっくりと遊べるよう、隠れ家のような個室も設置されています。

親子で、気軽に楽しく木の温もりを感じられる空間をデザイン

国産の杉パネルをふんだんに使い、木製の遊具であたたかみのあるスペースを作り出しました。

登ったり隠れたりくぐったりというような動きが大好きな子どもたちのために、好奇心をくすぐり、冒険しているような楽しさを提供しています。

かつて家具屋だった建物を丸ごと改装した広い空間の一角。隣にはカフェが併設され、家族や友達同士、訪れる人たちが木に囲まれた空間でゆったりした時間を過ごせます。

隣にはカフェスペースがあり、気軽にひと休みできる作りになっています。
以前は家具屋だった広い空間を改装し、セレクトショップに生まれ変わりました。木のある空間は、上階のショップにも違和感なく馴染んでいます。

【木育(もくいく)】で木のファンを増やしたい

リリー・アーキテクツでは、子どもが関わる空間設計の際は特に「木育」という言葉を大切にして設計を行なっています。

・暮らしに木を取り入れる

・木に親しみ、木に興味を持つ

・子どもの心を豊かにする

・木の文化を伝える

子どもたち自らの好奇心で木材を見て、触れて、音や匂いを感じて、室内にいながら安全に五感を刺激します。また、保護者にも木の癒し効果を感じていただけるでしょう。

五感を鍛えることは、感性豊かな心の発達を促すことのほか、集中力・直感力・予測する力などを育てる効果も期待されています。

小さな頃から木に親しんでもらい、木のファンを増やし、秋田の産業である「木材」の活用を次世代にも繋げていきたいと考えています。

さまざまな高さ・形状の内装にすることで、子どもの持つ遊びの才能を存分に引き出すことができそうです。

使用木材
県産材(秋田杉)/杉三層パネル/県産材針葉樹合板/ラワン合板

面積
改修面積234.73㎡のうちキッズスペース20.88㎡

施工
有限会社岩村建匠
株式会社県北パネル
有限会社千葉建築
Wall&D

WANTS AND FREE
秋田県横手市赤坂字舘ノ下99-1
open 10:00 〜 close 19:00
不定休

受賞の詳細はこちらから(秋田県HPへ)
第2回ウッドファーストあきた木造・木質化建築賞(内装木質化部門)
県内の木造・木質化のモデルとなる優れた建築物を県民や建築関係者に紹介。

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