木のまち能代で味わう果実。ドライフルーツとナッツのお店「木能実」

木のまち能代で評判のドライフルーツとナッツの専門店「木能実」。
神奈川県小田原市でお店を始め、2017年秋から秋田県能代市に移転し “木都・能代の木の実屋さん” として営業しています。

ウッドデザイン賞2019を受賞したこちらの店舗、リリーアーキテクツ株式会社(前・高橋リエ子建築設計事務所)が設計監理をいたしました。

あちらこちらでリリーアーキテクツの看板写真のように使っているため、ホームページにあえて掲載してこなかったのですが、木能実さんの秋田5周年の節目に、リリーアーキテクツが設計や木材に込めた思いをもっとたくさんの方に知っていただけたら何よりです。

(写真は竣工当時のものです)

撮影:淺川敏

かつて東洋一とも言われた木都・能代。
その魅力は全国から銘木が集積し、 それを加工する人材と加工技術の高さにあります。

什器トレー (天然秋田杉:秋田県産)、什器骨組み(山桜:岩手県産)
撮影:淺川敏

商品棚トレーには貴重な天然秋田杉を使用しています。
骨組みはピンクがかった杉と相性の良い山桜も用い、天然秋田杉の目の美しさが商品の価格帯に見合うように製作しました。

カウンターから見る店内。段違い丸テーブル (杉厚板:山形県産)
撮影:淺川敏

店の中心には地元家具職人による杉厚板の丸いテーブルを配置し、距離を縮めながら試食できるようにしました。

ばっこん材のカウンターテーブル(杉:秋田県産)
撮影:淺川敏


木目の紋様のうち特に装飾性の高い美しいものを杢 (もく) と呼びます。
杢をたのしむ方法として長年”和室の天井板”として使われてきた抜根(ばっこん)材ですが、地元の製材所、家具職人らと一緒に銘木のあたらしい活用や見せ方を模索し、天井以外に貼ってみようと、カウンター天板への活用を考えました。

2階のイベントスペース
撮影:淺川敏

2階にはワークショップやイベント開催できる部屋を設け、木のぬくもりを肌で感じられる空間を作りました。
壁は地元の製材所や木の加工者が、集合塗装ワークショッ プを企画してみんなで塗ったものです。



宵闇の時間帯、店内に明かりが灯ると、日中とは別の表情になります。
通りすがりの人に、ここ能代が木の町であることを可視化しようと試みました。

撮影:淺川敏



移転から年月がたち、今では「能代のお店といえば」というとすぐに名の上がる店になりました。

厳選したナッツ、ドライフルーツ、グラノーラ。
小田原や秋田で収穫された食材を使った商品も人気です。

「自分たちが食べた果物や野菜の生産者・農家さんの顔が見えたり、知り合いの方だったりすると、その“おいしい”はより深まることがあります。この先ずっとずっと、この手を通じて、“おいしい”を作り続けていきたい。」

木能実を営む髙濱さんのメッセージです。

使用木材
抜根材:カウンター天板(杉:秋田県産)
杉厚板:段違い丸テーブル (山形県産)
天然秋田杉:什器トレー (秋田県産)
山桜:什器骨組み(岩手県産)
Jパネル:箱階段 (静岡県産)

施工
ミナトファニチャー
日諸木材
進藤小割製作所
大高建設

ナッツとドライフルーツのお店 木能実
[所在地]〒016-0861 秋田県能代市字彩霞長根35
[営業時間]10:00〜18:00
[ウェブサイト]https://akita-kinomi.com/

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